南会津マスターコース
7月26日から7月30日に掛けて、恩師の松井康司先生と東井美佳先生によるマスターコースに参加してまいりました。
800人収容の響きの素晴らしい空間とベヒシュタインのフルコンを備えた御蔵入交流館の音楽ホールを貸し切り、贅沢極まりない環境の中、今年で11回目を迎えた南会津マスターコースは私が学生の頃にスタートし、毎年必ず参加させていただいております。
昨年は残念ながらコロナ禍の影響で中止になってしまったため、今回は2年ぶりの南会津。
直前のPCR検査で全員の陰性を確認し、南会津町の教育委員会と御蔵入交流館の皆様の全面サポートのもと行われた5日間。
毎日自宅の小さなレッスン室で練習しているとどうしても忘れがちな大ホールの響き、その空間を最大限に活かすための響きの位置と身体の使い方、この規模の会場で必要とされる子音・母音の発音、そして伴奏者ではなく共演者であるピアニストとのアンサンブル。
本来なら受講生同士コテージでの共同生活も楽しみの一つです。
朝から晩までホールに缶詰でレッスンを受け、お互いのレッスンを聞き、コテージに帰ってご飯を作りながら、お酒を飲みながらその日のレッスンについて振り返ったり、音楽について夜中まで語り合ったり、、しかし、今回ばかりはそれもお預け。
ホール近くのビジネスホテルに宿泊し、ホールとの往復のみという正にバブルの中での5日間でした。
最終日には関係者のみのほぼ無観客での修了コンサートも行われました。
全日程を無事に終えることができ、先生方と沢山の関係者様へ本当に感謝の気持ちでいっぱいでございます。
仕事や家事、日々の生活から離れ、ただ音楽のことだけに没頭できる時間とは何と貴重で尊いものか、と毎回心から思います。
私の中でこのマスターコースは、燕の巣のような存在。
一年間磨いてきた技術や積んできた研鑽をこの地で見つめ直し、再確認して、旅立ち、また一年後に戻ってくる。。
私にとってはもはや第二の故郷になりつつあります。
2年前の前回から確実に成長した部分も、まだまだ解消できない課題も改めて再確認できた今回。
これから一年掛けて更に研鑽を積み、また来年ここへ戻って参ります!!
そして8月は八戸の音楽祭へ。
リサイタルを秋に控えた今年の夏はひたすらインプットの期間です。
0コメント